易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

赤松先生の、信心のススメ(下)を公開

 6月のお説教の当日、たくさんの方から「ごえんさんの撮っておられるそのビデオを後日、見せてほしい。」との、うれしいお声が聞かれました。

 そのご法座・午前中の部を丸ごと、ユーチューブに上げておきましたが、もうご覧になられましたでしょうか?(9月18日です)
 今回はその続きであります、午後の部の全部を、同じユーチューブに上げました。

 あらためて私も見直してみましたら、前席48分、後席40分という、念の入ったご法話でした。ふつうに申せば「長い」ので、よっぽど前席と後席とに2分割してアップしようかと、悩み続けていたのでした。
 長いのは、赤松先生というかたが、参詣者(ご門徒)をものすごく大切に、親切に対応されている、稀有な人だからです。それを「慈悲」といいます。

 しかしあの時の 現場の皆さんの持続した緊張感 というものもたいしたもの でしたから、それを尊重して全席1本で行くことに決定しました。
 聴衆の皆さんの、日常を忘れたような謙虚さ、すなおさというものが沈黙となって維持され、説く人・聴く人の両者がそろって、「仏法の繁昌」が現出したのです。

 私は本堂が満堂になるよりも、より深く、真剣に聞いている人が一人なりともいるのか?
、のほうが、より重要だと確信しています。少なくともその一人こそ、この私自身でありました。

 あなたもたっぷり、ゆったりと構えて、集中して、動画にご参加ください。1対1(動画とあなた)でも、仏法は繁昌します! なもあみだぶつ、なもあみだぶつ…

こちらをクリック⇒ 現代人のための 信心のすすめ 下





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今は亡き 林暁宇という念仏の人

 ご法事は家族だけとか、兄弟だけでという少数の開催が多くなりました。
 「法事は、少しでも多くの人に仏縁をむすんでもらい、成仏の道を歩いていただくための、ほどこし」という、仏教の大原則から外れることです。

 しかしまた、少人数のご法事でも有難いこともあります。とくに、和気藹々(あいあい)という雰囲気がある集まりの場合は、です。

 11月になって、そんなご法事にお参りしました。黒野の K さん宅です。
 亡き母上の祥月命日の一巻読経がすむと、ゆっくりと談笑。帰りがけには机の上に数冊の本が並べられ、「ごえんさん、どうぞ欲しいものはお好きなだけ持って帰って下さい。」と。
 そのうちの2冊はすでに持っている本なのでパスして、あと全部を遠慮なくいただくことにしました。(ケナルイでしょう?)

 現在読みかけの本は置いておいて、さっそく食卓で読んだものをご覧にいれます。

妙なるいのち_convert_20171124215636_convert_20171125113918_convert_20171125213916 桃太郎の_convert_20171124215615_convert_20171125113906_convert_20171125213856


・『妙なるいのちこのいのち』は平成16年発行。

 これらすべての冊子は50ページ前後の美しい小冊子で、大きな活字です。価格もぜんぶ300円くらいに抑えてあったと記憶しています。つい先年、著者の林 暁宇(はやし ぎょうう)師が亡くなられてしまい、この後の入手は困難になると、私は予想しています。

 なぜかと申しますと、僧籍は大谷派(お東)で、NHKテレビにも出られた方ですが、教団に“認知された先生”ではないから、です。独立した、孤独な念仏者(活動家)の宿命です。なんまんだぶつ、なんまんだぶつ…

 この講話記録に、林暁宇師個人の仏法との出会いがすべて明らかになっています。
 それは人との出会い、赤禰(あかね)貞子さんとの出会いですが、それはまた『慈悲の国』という、片片たる仏教雑誌の取り持った、数奇なご縁でした。
 破れた古い雑誌が著者の生活を一変させた…この事実を生涯忘れることなく、林暁宇師は彼なりに仏道を歩き通されました。
 この驚くべき個人力がみなぎった雑誌は、戦後は『聖徳』と改名して昭和60年まで続きました。
 その雑誌の主宰者・高橋常雄師に娘時代から育てられた、何人かの女性たちに平成元年ころ、私もめぐりめぐって出会うことになります。

・『桃太郎の念仏』は2006年(平成18年)初刷


暗くなるほど_convert_20171124215426_convert_20171125113734_convert_20171125214309 時代を越えて_convert_20171124215553_convert_20171125113850_convert_20171125214328

・『真宗は時代を越えて』 2004年(平成16年)発行

 この本の冒頭に、岐阜県安八郡神戸町の児玉医院の、児玉若菜おばあさんのエピソードが出て来ます。明烏師に叱られた、とても面白いお話です。
 全体としては北海道の鈴木章子さんに病床で会われたおはなし。臨場感があります。

・『暗くなるほど月の冴え』 2000年(平成12年)石川県のケアハウス内から刊行

 平成5年に命終された、前田政直氏の闘病生活の中での生きざまが、わずか21ページで語られています。
 またそれを通して、暁宇師のひとつの明確な主張、死後の浄土信仰も声高らかに訴えられます。
 現在の大谷派では極めて少数派、ほとんどの僧侶から見下されるようなお領解でしょう。
 師はほとんどくやしまぎれのように、藤井日達や鈴木大拙まで持ち出しておられるところが、おのずと問題の深刻さを物語ります。ナム、ナム…


死の向こうに_convert_20171124215528_convert_20171125113831_convert_20171125214402 帰依所の_convert_20171124215504_convert_20171125113808_convert_20171125214346

・『死の向うに大いなる光が見える』 平成5年発行

 この冊子は、林師の求道のカギを見せてくれるお話です。前田政直氏とそんなに昔から出会われていたとは思いませんでした。
 著者のもう一つのテーマ、仏教は《よき人と出会う》ことに尽きるについて、ていねいにまとめて親切に話されています。何人もの方が借りて読まれたらしく、表紙は汚れていました。

・『帰依所のあれば』 2004年(平成16年)初刷

 タレント僧侶・瀬戸内寂聴さんへの批判が出ていて、同感、愉快です。しかしそれを「私は承服できないんです。」とていねいにおっしゃる暁宇師…私も見習わねばと思いました。 以上です。

 当日の K さん宅ご法事で、終わりがけに岐阜市から参られたご親戚が、フッと「あれ? 今日はいったい何回忌の法事だったの?」と声を出されました。
 当家の奥さん笑っていわく、「そんなもん関係ない、今日は義母(おかあ)さんの祥月命日なんやよ!」と。あっぱれ。
 イヤイヤ法事をつとめる人もあれば、喜んでつとめる人もあるのです。

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11月のお仏花(1)上旬

 11月のお仏花の1回目です。毎日のようにお取越しのおまいりがあるため、ごいっしょに見てもらいたい場面がいっぱいです。では――

改 杉山和美宅 IMG_20171103_083921_convert_20171123083752

 若い娘さんらしい、たっぷりとした菊ですね。あたたかみを感じます。相羽でのS さん宅おじょうはん。

改 堀さん 20171103194645_convert_20171123083807

 かわいい小菊と百日草です。つぼみと花は、まるで違う花材ですね。
 こうしていっぱいの菊を使えるのも、今月ならではでしょう。相羽の M さん宅のおじょうはんです。

改 11月脩司氏 DSCF2396_convert_20171123083916

 小菊に彩られたお仏花、色の配置に気を使って並べられているようです。下方の M さん宅おじょうはんです。
 でも、ここだけではありません。床の間には、

改 床の間 IMG_20171106_083511_convert_20171123084058

 ――黄色いカンナが。花柄が大きいので、なかなか家の中に活けるにはやっかいな花ですね。
 「きのうはシャンとしていたのですが、一晩で色があせて来ました…」と。花器も大きめの物を用意されておられました。

改 脩司氏玄関 DSCF2398_convert_20171123083937

 帰りがけに気がついた玄関口のお花です。ハランのきれいなものを使ってありました。

改 安藤家お内仏 IMG_20171106_102000_convert_20171123084018

 本巣市の A 家のお取越しです。いつ見ても、いやみのない、すっきりした立派なお内仏です。
 近年亡くなられたご両親が、退職後にお洗濯をされておかれました。寝つかれるようになって、「お洗濯をして、よかった…」と述懐して喜んでおられました穏やかなお顔が、忘れられません。なんまんだぶ、なんまんだぶ…

改 賢一11月 DSCF2406_convert_20171123084039

 相羽の K さん宅のお定飯です。いつもながら、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)という風情ですね!
 豪華なダリヤ、生き物のしっぽみたいなアメジストセージも入っていました。花器も立派ですね。

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 大野町のおとりこし、 M さん宅。奥様は池坊のお花を習われたことがあるそうです。池坊らしさのある、モダンな花器でした。

改 輝夫宅床の間 IMG_20171107_104000_convert_20171123084155

 大野方面のお取越し、 H さん宅。先代が一時こっておられた骨董屋からのお軸、置物のようです。おとりこしのために出して下さいました。ありがとう。

改 信夫お取越し IMG_20171107_083425_convert_20171123084216

 僧侶の立場で見るのではなく、あえて庶民感覚に身を落として見れば、じつにほほえましい床の間ではありませんか。日本の平均、といった感。
 なんだか水盤に活けて下さった花までが、あたたかい気(き)を放っていますよ。大野方面の N さん宅お取越しです。

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 で、同家のお内仏の蒔絵ですが、これは何でしょう? めずらしいシーンですね。私の“格安スマホ”で撮影しました。

 これはおそらく、【御伝鈔】に出てくる、月の輪どの兼実(かねざね)公が法然上人に、「じぶんの娘とお弟子の一人と結婚させてほしい」と頼み込まれた場面でななかろうかと思います。

 兼実は当時の摂政関白、今の総理大臣のような立場のかたで、法然上人に帰依しておられました。
 そこで法然さまは「綽空よ、仰せに従いなさい。」と命じられ、綽空(しゃっくう・親鸞聖人のそのころのお名前)は妻帯されました。
 その娘の名は 玉日(たまひ)18才、親鸞聖人は29歳のときでした。――と真宗高田派に伝わる『正統伝(しょうとうでん)』には、記されています。

 よそのお内仏を見るだけでも、親鸞聖人のことが勉強できますね、ありがたや、ありがたや。

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 りっぱな、高級そうな菊がいっぱいです。大野方面の Y 家のお取越しです。
 この長い花びらの菊は嵯峨菊でもないし、幻の?肥後菊ではなかろうし…分かりませんでした。洋種かな?

改 徳夫方辯榮 IMG_20171108_104520_convert_20171123084338

 浄土宗中興の、あの神通力の大きかった、弁榮(べんねい)上人の書き物です。いいのを持っておられるなぁと、物欲が起きました。
 書いてあるのは、超有名な、「諸悪莫作(しょあくまくさ)・衆善奉行・自浄其意・ 是諸仏教」です。説明は、しません。ググってみてください。
 奥様が火鉢も用意して迎えてくださいました。うれしかったです。

改 松浦賢明烏六字 IMG_20171108_133301_convert_20171123084302

 黒野の M 家でのご法事。
 掛かっていたのは初見、しかし一見すればわかる、にくいほど洒脱な、明烏 敏(はや)のお名号です。ほんもの。
 花台のお花は奥様が活けてくださったものです。花器は当日参られたご親戚からもらわれたものでしたが、元の持ち主は「そうだった?」と、恬淡としたものでした。
 並べられているのはもちろん、明烏敏全集。こういう門徒さんもおられるのです。

改 嘉秋家 IMG_20171110_091501_convert_20171123084423

 ご先代が字を習って書き置かれたものが掛かっていました。親鸞聖人が造られた、お正信偈の文句であることは、みなさんもすぐわかったことでしょう。訓読も出来ますか。
 黒野の S 家のおとりこしです。

改 洋司宅 IMG_20171113_093726_convert_20171123084508

 意外にきちんとしたお荘厳だった、黒野の Y さん宅お取越しです。ひとり住まいの男性ですが、よく準備なさいました。
 部屋にはファンヒーターが入れてあり、お仏飯もおけぞくも、お菓子もお供えしてありますね。「いやぁ、買うものを忘れて、3べんも出直して、やっとですよ!」とのこと。
 床の間を見れば、別院からの寄付のお礼にもらった小軸まで掛かっているではありませんか。さすがきちんとした亡き母上に育てられた息子さんです。

改 つや子お取越し IMG_20171114_133939_convert_20171123085036

 黒野のお取越し、おひとりでおられる女性 T さん宅。
 こった床の間の造作、山伏の弁念(べんねん)が改心した場面の掛け軸。在家の報恩講らしいしつらえでした。

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 北方町の K さん宅のおじょうはん。「千両が今年はちっとも実が着きませんでした。」そうです。
 その赤い実のないセンリョウを高さを加減して、全体にリンとした緊張感を出してうまく構成をしておられました。無くてもあっても、花が立つということでしょうか。

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 黒野のお取越しは Y 家です。この野放図な、どっさりのお菓子のお供えが、いいでしょう?
 きっとお孫さんたちに届くのだろうな…とほほえましく思えますね。
 みなさん、それぞれの流儀で大事に勤めておられました。

 今回はこれだけです。中旬以降の分は次回にて。

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輪ゴムをつなげますか?

 11月19日(日)のにちよう学校は、8時になってもゴエンサンとYさんだけで、寒くなったからみんな、起きれないか?と心配していましたが、ほぼフルメンバーの盛況となりました。

 お経のけいこは「五十六億和讃 六種引き」です。灯油がなくて、冷えました。

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 【こども仏教塾】は見開きのページです。おしゃか様とは、仏教とは、です。

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 そのあとには、カラー輪ゴムをつないで長いゴムひもを作ってから、それをネットに見立てて風船バレーをしようと思っていましたが、思うようにはいきません。
 2つの輪ゴムを結べない子もいたのです。教え合ってやってみて、良かったと思います。

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 やっとこさ紙風船で遊べましたが、すぐ時間切れの9時となりました。

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11月のひまわり法話 老少不定

 11月16日(木)は午後からひまわり法話に出かけました。語り合いの許される、貴重な場所です。

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 お正信偈のおつとめのあと、語りかけです。写真は職員のかたが写して下さいました。

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 この朝体験したばかりの実話から話すことになってしまいました。だれの言うことも聞かない、おばあちゃんの話です。
 午前中4軒の法要が終わってお昼から来たのですが、「現代では、すなおにいうことを聞ける『先生』を持っていない人が、ほとんどだ。不幸なことだ…」 という感慨に私が捉(とら)われ続けていたことから、用意していない話から始まったのだと思います。

 親鸞聖人のことばで思い出すのは、「ただ道あることを信じて、すべて得道(とくどう)の人あることを信ぜず、これを名付けて、信不具足とす」。

 もちろんこの通り覚えていたわけではありません。注釈版聖典の索引で、「たしか、信不具足といった?」という記憶から、夜になって該当の箇所を見たのです。(教行信証の信巻・本、三一問答、信楽釈です。また同文が化土巻・本、真門釈でも再出。)

 これは『涅槃経・迦葉品(かしょうぼん)』というお経からの引用文なのですが、あとに再出の化巻ではその直前に、

 「いっさいの梵行(ぼんぎょう)の因は善知識なり。一切梵行の因無量なりといえども、善知識を説けばすなわちすでに摂尽(しょうじん)しぬ。」― という明解な説明も出ているのでした。シビレますね? (聖典でご確認ください)

 アドリブの綱渡り法話でしたが、まず大きな過ちは無かったと思います。なんまんだぶ、なんまんだぶ。

 私の父を自宅で介護していたときの体験をとっさに持ちだしたため、後からビデオで観てみると、父―父の母ー私 …話が分かりにくかったろうなと感じましたので、動画には故人の写真を挿入してみました。

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 これはオヤジのあかちゃん時代です。なんども泣かせた母に抱かれています。「唯一最高の記念写真なり。昭和60年」というキャプションが貼りつけてありました。スナオになれる人がはっきりしてる人は、くっきりした「人間」です。人間として生きた人だと思います。

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 昭和20年代の老僧と母です。戦争中に脳溢血で血を出し、私が小学校に上がる前に享年68才で亡くなりました。警戒心の強い、可愛げのない子供がワタシです。

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 老僧は80歳ころまで、家でも外でもすべて着物でしたが、デイサービスへ通うようになって、家人が用意したものは何でも着てくれるようになりました。驚きでした。亡くなる前年の写真です。
 もう書物の字はほとんど見えなくなっていましたのに、「本を手に持っているだけでも、しあわせだ。尊敬できる著者に、いつでも本で会える。」と言っていました。
 一冊の本のかたち、重さ、手ざわり、汚れ、みんな自分の人生の一部ですものね。…通じ合いということが人間の究極の願いではないでしょうか。

 このブログはユーチューブと連動しています。 
 YouTubeへ →11月のひまわり法話



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すぐ安心する人、しぶとい人

 11月へと月が変りました。3,4,5の連休最後の日が、にちよう学校。
 はじまりの雑巾がけの最中、まだ宿題がすんでない子がいると分かりました。
 「苦手なのはどこ?」とたずねると、「分数…」。ドリルで答が出せても、なにかしらすっきりしないのかもしれません。
 とにかくめずらしく勉強の話題となったので、実に20年ぶりに頭の体操として「さんすう」をやってみることにしました。出席は4年、5年、中2、大人、です。
 まずは、【こども仏教塾】から―
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 声に出して、出席者に読んでもらいます。「、」の所は軽く一拍、休んで読むように頼んでいます。

 ・続いて文章題の古典として有名な、つるかめ算です。

「ツルとカメが合わせて12匹いて、その足の数が40本。さて、ツルとカメそれぞれは何匹いるのでしょう?」

 中学生はこっそりと、X(エックス)を使って、数学で解きました。それはインチキなんだけど、まぁ、とにかく1次方程式が使えるようになったんだね。おめでとう。
 てきとうに数を入れてから1っぴきずつ、調整をするという、ていねいな解法も出ました。数学の基本的な取り組み方です。
 こんな面白い、図形的な解き方を紹介しました。
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 四角形の面積はタテ×ヨコということを知っていれば、全部の脚の数は総面積(のようなもの)になるわけです。
 下のほうの青い部分(の面積のようなもの)は2×12=24ですから、40本から引くと16。
 2×△=16。これで△すなわちカメの数は8ひきだと分かりますね。 以上。

 翌週11月12日(日)の【こども仏教塾】の教科書は、だいじな教えでした。

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・これまたなつかしの文章題は、年齢算

 「太郎君は12歳で、お父さんは42歳です。あと何年たつと、お父さんの年が太郎君の年の3倍になりますか?」

 「比」の概念がわかっていれば、楽しい解法があります。比は、%の問題、分数のこと、割合…と、みんな現実につながっています。「%が出たら、わたしにはムリ!」って笑ってた中学生よ、本当は簡単なんだからあきらめてはいけませんよ。(笑い)

 とくに分数は、計算の練習をして答えが出せるようになっても、なにか不安感が残るとしたら、それは残る人のほうが敏感だと思います。
 だいたい、3分の1と6分の2が同じだなんて!ネ?

 あるお寺から届いた封筒に

《宗教は決して「癒し(いやし)」にとどまらない
  宗教の本来とは「目覚め」である》


という呼びかけが印刷されていましたが、それなんです。

 チョンチョンと計算が出来て、答が出たらそれでいいのか? 「でも、何だかよく分かった気がしない…」という、しぶとい人のほうが健康的で、深く考えられる人だと私は思います。

 苦手の正体とは、難しいものの正体です。むずかしさとは、あんがい何でもない、つまづきの石であることも、多いものです。
 苦もなく勉強ができる人たちは、つまづく小石の正体が見えない、見ずに済んだだけの人なのかも知れません。
 分数の場合、じつは、帰着するところは「1とは何か?」という小石です。
 
 さて、そこで―
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3倍ということは、片一方全部を①としたとき、もう片方全体は③である、と観るのです。実際の数で考えず、大まかな比較の数を想定するわけです。1対3.そして図を描く。

 上の図をよ~く見てください。青い①(△年後の太郎君の年齢)を上の段のお父さんの棒線まで持って行くと…わかりませんか?
 42才ー12才の部分が③-①(=②)だと気がつくのでは? つまり30才ぶんが②に当たるのです。
 とすれば、①に当たるのはその半分、15才。もういちど太郎君の青い部分(①)を見て、ほら、△は15-12 =3と出ました。

 さっそく当日出席者のお父さんの年齢を聞くと45才、本人の年齢は?「9才」として、この問題を解き直してもらいました。ちゃんとできましたね。
 こういった応用問題にも対応できる、図形的な考え方というものもあるのです。比について、あなたも「目覚め」が起こるといいですね。


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10月のお仏花(2) ナゾの花

 10月からは本格的にお取越しがはじまっていますので、お内仏や床の間の写真も満載です。

改 豊明床の間10月 DSCF2288_convert_20171110213007

 毎月の北方のおじょうはん。変わったお花? 実? が白のシュウメイ菊とともに立てられていました。野趣あふれる手編みのツタかごに、リズミカルに配置されています。
 若い時にちゃんとお花を習われた K さんならではです。
 花材は “おんさい広場”で求めてこられたそうです。

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 岐阜市内でのご法事、玄関の上り口の花です。
 借りて作っておられる畑のお花―紫苑、フジバカマ、百日草。そして動物のしっぽみたいなのは、あちらこちらで見ますね、アメジストセージというのでした。
 今回パソコンで調べて、わかりました。

改 若原正幸お内仏 IMG_20171018_090555_convert_20171110213043

 本巣市 M さん宅のお取越しが終わったところです。
 お内仏の清掃がゆきとどいていること、お内仏そのものがりっぱなこと、思わず写させてもらいました。パーフェクトっていう感じですよね。

改 編み物教室 IMG_20171018_094052_convert_20171110213103

 北方町の G さん宅お取越し。奥様が編み物教室を開いておられます。
 お仏花でもなく、床の間でもないのですが、私は見過ごせません。いいなぁ…と感心してから、「こんにちは」と入りました。
 この手作り感が、なつかしいのです。ボードのことば「○ 味の△づくり」は、「趣味の手作り」でした。
 お参りしてから奥様にこの話をしましたら、「そんなことなら、ビニールの袋を外しておけばよかった。」と。
 ウーン、どうなんでしょう。私は写真から(想像で)ビニールを外したり、付けたりして、考え込みました。

改 高橋さん10月ノコン菊 DSCF2296_convert_20171110213201

 相羽のおじょうはん N さん宅です。緊張感が出て、良い感じですね。
 すっくと立ったのは段菊でしょうか。ハランも慎重にカーブしています。その他で分かるのは左上のノコン菊だけです。
 私は残ン菊かと思っていたのですが、「野」生の「紺菊」という意味のようです。濃い色は紺菊、薄い色は野紺菊?なのかな。
 花材は、やはり “おんさい広場”からでした。

改 七回忌 IMG_20171021_103652_BURST003_convert_20171110213229
 黒野での七回忌法事です。菊の季節ですね。
 掛け軸は書き手のところが「叡山」から始まっていましたので、スマホで写して調べてみましたら、明治の中ごろに83歳で亡くなられた比叡山管長第23世、大教正・覚寶師の手跡でした。
 31番目の千日回峰大行満阿闍梨として有名な、大椙覚宝師のようです。
 わきの花瓶にも、よく見るとあの、「濃い紫の実のような花」が―。やはり産直で買って来られたそうですが、いったい何でしょうか。(後から判明します)

改 康秀10月お仏花 DSCF2302_convert_20171110213312

 すっきりと立てられたお仏花ですね。かわいいピンクのダリヤも、これがお終いかも知れません。豪華な二色の百日草が目を引きます。
 相羽のY さん宅おじょうはんです。

改 康秀床の間 IMG_20171025_082221_convert_20171110213336

 同じお家の床の間も、秋らしくお軸が掛け替えられました。菊がふんだんに使える、ありがたい季節ですね。

重幸 IMG_20171025_113633_convert_20171110213421

 岐阜市で一人お住まいの男性 S さん宅お取越し。りっぱなおけぞく、くだもの、お菓子、お仏飯と、ちゃんと用意してあり、感心します。
 街中で「おけぞく」の餅を供えるには、お店を選び、注文をしておかないと、出来ません。たいしたものです。
 惜しむらくは、配置の位置と載せる仏具が、ちょっと…です。さわって直そうかと迷いましたが、何も言わないで帰りました。皆さんは、私が気になったところ、分かるでしょうか?

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 相羽 A さん宅のおじょうはんです。きれいな菊、珍しい菊が揃っています。ユリの実殻というのでしょうか、それが真(しん)に使われていました。
 時間の都合で住職が参れず、坊守がスマホで撮影して来たものです。スマホは28ミリくらいの広角レンズなので、こういう写真は撮りにくいものです。

改 ローゼル 峰男床の間 DSCF2309_convert_20171110213453

 大野町の M さん宅お取越し。またまた、ここの床の間でもお目にかかれました、この紫の花! 
 ことしはこの花がブーム? 奥様もご存知で無かったのでしたが、夜中にメールで教えてくださいました。

 「…。お帰りの時、話題になりました、生け花の枝ものの件ですが、育てている知人に聞きましたら、紅アオイ又はローゼルと言うそうです。花は小さめのハイビスカスに似た花をつけるそうです。ご縁さんに、言って頂いたことを真に受け、失礼ながらメールさせてもらいました。…」

 ありがとう。失礼ではありません、うれしかったです。ローゼルというのかぁ。真に受けるスナオサ、いいですね。
 なお、「ご縁さん」は実は、ご院さんだそうです。どっちでもいいですが。

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 どういうことか、お分かりになりますか? 雨が降ると私の履き物がぬれるといけないからと、縁側に取り入れられるようなご配慮をしていただいた図です。
 ふつうは新聞紙だけですが、それでも十分有難いです。六里の S さん宅お取越しです。

改 澤哲雄床の間 IMG_20171030_085134_convert_20171110213810

 そのお家の床の間です。お軸は「功徳大寶(宝)海」。網かごも、良いものですね。

改 松浦弘お仏花 IMG_20171030_103348_convert_20171110213750

 まん中に黄色の大きな百日草があり、あとは各色の菊、菊、が盛られて一対。六里の T さん宅お取越しです。あっというまに、この菊ともお別れですね。

改 樫原家 IMG_20171101_085327_convert_20171110215442

 めずらしいカラー現代版の「川越の名号」のお軸でした。大野町の K さん宅お取越し。
 「和」の心か…。こうしてみますと、いろんな飾りの床の間がありますね。

改 松尾さん IMG_20171101_133250_convert_20171110215357

 本巣市でのお取越し。いつも、とても親しんでくださる G さん宅です。(少しやせられたかな)と思ったのですが、「6キロ以上痩せました。8月から2カ月大学病院に入院して、糖尿病の治療でした。」
 相変わらず元気な声のお話だけではなく、となりの部屋から大量のお薬と、インシュリンの注射針まで、実物を持って来て、見せて下さったのです。スゴイ! えらいこっちゃ。
 みなさん、こんなになるまでほおっておいたら、いけませんよ。

改 道治布団置き場 DSCF2382_convert_20171110215737

 本巣市軽海 M 家のお取越しです。縁側、座布団収納スペースがこんな飾りコーナーになっていました。
 どこの家でも昔はひとつは見られた人形ケースですが、こんなに。
 ぜんぶ、奥様がお嫁入りに持って来られたものだそうです。だいじにお育てになられたのでしょうね。

改 若原ちいちゃんストロボ DSCF2385_convert_20171110215526

 同じ地区の C さん宅のお取越しです。華やかな菊が勢ぞろいしました。
 まん中あたりにまっすぐに立つ、オレンジの花は、何とやらいうのだと教えてもらいましたが、帰宅するまでに忘れてしまいました。ご存知の方はお知らせ下さい。

改 床の間も DSCF2386_convert_20171110215708

 同家の床の間。ご近所の花も混じって、レースのスカートをまとった如く、はなやかです。後ろのほうもにぎやかなような…。

改 茂樹家終わっておぶっぱん IMG_20171102_103415_convert_20171110215827

 本巣市のお取越し、S 家のみごとに大きい「お仏飯」を鑑賞しましょう。

改 茂樹家お取越し IMG_20171102_095808_convert_20171110215802

 そこの家の床の間です。お取越しだけは、御絵伝のお荘厳が毎年かならずされています。お取越し=在家の報恩講という実感がただようしつらえですね。

 いよいよ11月に入りました。では今回はこれだけで。

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窓のない家。窓は開いているか?

 10月31日(火)、いつものように午後2時からグループホームでの交流にうかがいました。

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 前の日に行って来た高島屋10階での「いけ花展」に皆さんをご招待する気持ちで、(仮想)会場の案内をしてみました。入場券もあったほうが、気分が出るなと思い付いたので、20人分の招待券をコピーして配りました。
 お花の写真は、A3用紙2枚分のポスター印刷にしたものです。

 クリック → ひまわり法話 10月 いけ花展

  前半最後のお花の紹介になって、あいにくビデオカメラが不調となり、急遽、スマホを出して後半の撮影をしました。
 後から違う種類のファイルの結合やら回転やらと、とまどいながらも、全体を動画にまとめておきます。後半の音量が小さいのですが、これが精いっぱいです。
 
 いけ花展のお話は20分ほどで終わりましたので、つづいて「窓のない家」のお話をしました。もちろん、家といっても「人間」のことです。
 ちょうど今から10年前に体験したおとりこしでの実話です。1年にいっぺんかならず会える、オトリコシは貴重ですね!

丸 TRIM_市橋(藤原)照子5歳 DSCF2391_convert_20171107195426

その方は昨年、91歳で亡くなられました。とても温かく、ユーモアのただよう女性でしたが、10年前のオトリコシにお参りした日は、いつになく気がめいっておられました…。
 わたしも全力で、その方に明るい気持ちになってもらえないかと声をかけてみたのでした。動画の後半は、そのお話です。 YOUTUBE でご視聴下さい。
 これはその女性の5歳ころの写真です。すなおな、そう明なご気性が感じられますね。



 当日のようすです。施設長さんの撮影。介護スタッフの方々の真剣なまなざしが印象的でした。

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今月のことば―ふたつの病い

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  体の病いは死ねば治ります。
 心の病は、死んでも治りません。永劫に続きます。 (水野秀法)


 1994年(平成6年)4月号 『内観の友』より、巻頭言。この時点ですでに故人となっておられた、水野秀法師のことばです。
 発行所は三重県三重郡にあった、玄米食と内観の、あの「合掌園」ですが、現在では活動が消滅しているようです。
 権力・権威に依存しない活動は、永続が難しい。なにごとも永続しなければならないものではありませんが、考えさせられます。

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