易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

無縁経―住職の古希記念法話

 住職が古稀を記念して、じぶんでお説教をしますというふれこみで、無縁経を勤めてみました。

 好意的なご門徒さんの中には、「どんなイベントをやるの? お稚児さんは出るの?」など、とんでもない妄想をふくらませた方があったようですが、はずれでした。

 実はこの春、お知り合いが私の法話を聞いたけど…という門徒のかたから、「私もごえんさんのお話を聞いてみたい」と言いに来てくださったことが2回もありましたので、勇を鼓(こ)して自坊でのお説教に踏み切ったというのが実情です。

ずっと雨のようでしたので、雨間をみて、前々日からお仏花の用意をしました。

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 ご本尊前は矢羽根すすき、篝火草、黄色い花キクイモモドキ、赤い実のヒペリカム、ズイナの枝、アジサイです。

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 覚如・蓮如連座像の前に、白い鉄砲ユリ、ハンゲショウ、ノコギリソウの白、あじさい、ヤバネススキで。

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 御開山の前は、キクイモモドキ黄色い花、ヤバネススキ、テッポウユリ、紫の花が棒状に咲くリアトリス、頂いたグラジオラス、ピンクのアルストロメリア、墨田の花火、雪柳の枝など。右下の方にはアルストロメリアに混じって、シャボン草も。

 いただいたもののほかは、すべてお寺の花畑の花、なんとか当日までもってくれたようです。

 お勤めは正信偈を3人の総代だけでやってもらいました。ホントかウソかは知りませんが、前日は眠れなかったそうです。

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 たいへん味のあるお導師ぶりでした。白いシャツの背中がりりしいですね。(ビデオ録画のスナップより)

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 読経中のみなさん。おかしなことに男女席が割れました、その男子側。住職の中学の同窓生が誘い合って男女10名も参ってくれました。

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 女性の側は写真がありません。お内陣からのスナップでご推量ください。

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 如来さまの前のお仏花です。

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 暗い、ご代前の前はこんな感じ。

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 ご法話のまえには坊守の仏教唱歌のご紹介です。児玉里江さま直伝の『内省かぞえ歌』。

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 住職の前は同窓生の女性がいっぱい。「村上クン、イツ死ヌカ分ラナイカラ、行ッテアゲヨウ…」ということでしょう。
 とにかく予想もしなかった人数でこちらが怯(ひる)んでしまいました。
 また同窓生の聴衆というのは初体験で、思ったより照れくさいものですね。
 前夜スマホのラインで、「自然体が一番」とアドバイスしてくれた友人がいましたが、わたしは木石(ぼくせき)でありませんから、お一人おひとりの表情に一喜一憂してしまうのも、しかたがないです。

 岐阜市内のご門徒さんの参加も4、5組夫婦あり、うれしかったです。
 かんじんのお話は 「あなたはもう、仏様にお会いしましたか」。岐阜のZ寺で5月に招かれた時の再現のつもりでした。

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 お昼で終り、小さなお弁当代わりに自家製の朴葉寿司を配りました。古希祝いのつもりで? 
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 くりのお勝手で6人の女性たちが作って下さったものです。IMG_20190628_210052_convert_20190630193244.jpg

 朴葉は、お寺の畑に鳥が落して行って、ひとりでに大きくなったものです。2日前から洗って選別してありました。

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 本堂の演台の脇の花は、近くの同窓生が持ち寄って下さったこころざしのお花でした。

  【訂正】
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「 六道の書きまちがいを訂正。お詫びします。」

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6月のひまわり法話―川柳って?

 6月19日(水)は午後、谷汲のグループホームへお話に行って来ました。
 お昼ごはんの後ですし、いい天気過ぎて暑いし、眠たくなる条件はそろっているのですが、待っていて下さいました。

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 最初は、毎日新聞にのっている 『仲畑流万能川柳』 です。この1週間の投書作品から取り上げました。庶民の心の声、ていう感じですね。
 クイズにした所は、色の着いた紙がはってあります。

 江戸時代になって爆発的に人気が出た川柳(せんりゅう:柄井からい川柳の名前から)ですが、もとは先生が出した「前句」から自由に想像して、「付け句」を付けたものです。

 現代のは付け句だけですが、江戸時代初期のように、ひとつの前句に対していろんな人がいろんな想定をすることも、やっぱり捨てがたい愉快さがあると思います。たとえば、―
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 江戸時代は中期の文化もすごいです。宝暦・明和・安永・天明のころです。
 とくに宝暦という時代は、岐阜(美濃)では木曽三川の治水工事と薩摩義士の悲劇や郡上一揆が起きています。

 宝暦(ほうれき)のころの川柳も用意しました。たとえば―

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 入所者の方も、スタッフの方も、当てられませんでしたが、恥しいから? 遠慮かな?…答はユーチューブで確認してください。

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 こちらへ⇒ 6月のひまわり法話―川柳



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看護師さんとお坊さんが、合体したら…

 
 めずらしく黒野のK医院・T先生(お医者さん。わたしの中学の2年後輩。かかりつけ医)がお寺に立ち寄って下さいました。
 私が健康診断にも行かないのをご注意しに来られたのかと身構えたのですが、おすすめの本を持って来て下さったのです。先生らしく、遠慮がちで照れくさそうに。
 有難いことです。贈呈の本に対するいちばんのお礼は読むことですから、帰られたらすぐに読むことにしました。

 『死にゆく人の心に寄りそう』 玉置妙憂・著 光文社新書

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 スキャナーが安物で、カバー写真のすばらしい撮影がわかりませんが。

 しかし表紙の著者名を見てがっかりしました。
 私が何となくニガテな、歌手かタレントまがいの女性のお坊さんかと、早とちりしたからです。

 ――しかし、まるでカンチガイでした。歌を歌うような方ではありませんでした。ものごとをち密に考えることのできる、優秀な女性でした。

 さいわい昨年、小堀 鷗一郎(こぼり・おういちろう。森鷗外のお孫さん)医師の、『死を生きた人びと』(みすず書房)をしっかり読んでありましたので、思ったより短時間で読めました。

 必要以上に大きな表紙の写真にはやはり抵抗がありましたが、内容はわかりやすく、充実したものでした。少しだけご紹介します。
 大学の法科に進学、法律事務所に勤務、結婚、看護師になり、さらに正式な真言宗僧侶となられる…鬼に金棒のようなものですね。

 私が考えさせられたのは、たとえばこのような話です。

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 このやわらかい書き方で、しかし鋭い、この方の思考=洞察力はお感じになられるでしょう?

 他にも、「アンチエイジングがはやって、私たちはみんな、なんだか死なないような気になっている」問題についての取り組み方や、「アルコール依存症の患者さんとの話をするとき」など、新鮮なご指摘を受けました。

 本に思わずラインを引いたり、印をつけたくなるのは、良かった証拠ですね。さすが「至誠一貫」のT先生、有難うございました…。
 

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西の、第2駐車場

 お参りの時に便利なように、第2駐車場が舗装整備されました。門前の参詣者用駐車場だけでは、行事の時に手狭(てぜま)だったのです。

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 今までも臨時駐車場として使ってもらっていた(住職個人の所有地)のでしたが、草押えの砂利が効かなくなって、住職と坊守の作業負担が重くなりすぎました。思い切って、役員さんと相談して舗装してもらうことになったのです。

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 大きな作業用の機械?が次々と登場します。小さい孫が(いたら、)喜ぶだろうなぁ。
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これはGoogle が自動に作ったパノラマ写真です。妙にゆがんだところもありますが。

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お寺の西、つまり三水川から見たところです。

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 完成しました。お寺の北側からの景色です。正面の立派な家は、お寺ではありません、お隣さんです。

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 門前の駐車場も、ラインを引き直してもらえて、小ざっぱりとしました。
 西の駐車場まで行く道が、一部だけ今も未舗装で困りますが、町の管轄なので仕方がありません…。

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初夏の花が現れました

 まさに花の季節となりました。日ごとに咲く花の顔が替わって行きます。 
 では、5月の下旬からのお仏花です。

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 暖かい季節になると咲き始める三年草ですか、ナデシコの小さいような形です。ほんとうは、ハマナデシコと言うのでしょうね。どちらにしても昔からある、かわいらしいお花で、お内仏に使いやすいです。
 オレンジのは、おなじみの金盞花(きんせんか)でしょう。相羽の Tさん宅のお定飯でした。

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 相羽の Y さん宅のお定飯です。ご当家のとても印象的な色のダリヤがまた今年も咲きました。ほんとうに美しい色、形です。
 前の方のひらひらしたのは、スイトピーだそうです。こんな色のもあるのですね。
 緑の葉っぱは、わかりますか? ハナミズキだそうです。花だけでは、くどくなりますものね。
 

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 同家の床の間です。ここではダリヤではなく、ムラサキツユクサに惹かれました。
 お寺の境内にもあるのです。一種の雑草ですが、なかなかきれいだと思っています。

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 これです。どうですか? 油断しているとどんどんはびこります。欲しい方はおっしゃってください。

5月3日 賢一宅 IMG_3629_convert_20190614124435

 ちょっと前に行った相羽のお定飯で。K さん宅です。カメラを忘れて、お家のかたに写真を送信していただきました。
 上の方から、アイリス、シラン、鳴子ラン、芍薬、マーガレット、矢車草、キンセンカ、ラン、真っ赤のは何でしょうか? 黄ショウブ?…すごいですね。

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 相羽の R さん宅のおじょうはん。カーネーションです。小さな出っ張りが見えるということは、花瓶の耳が無くなっていますね。

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 出ましたね、ナデシコ。秋の七草の一つであるのは、カワラナデシコ(大和撫子とも)というようです。相羽の N さん宅おじょうはん。

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 上の方にぷっくり膨らんでいるのは、フウセントウワタ(風船唐綿)。その後ろのかわいいピンクの細かい花は、シモツケ。葉っぱが大きくありませんから。
 アルストロメリヤもあります。和名ではユリズイセン(百合水仙)と呼ばれているそうです。南米のチリを中心にペルー、ブラジル、アルゼンチンなどの国々が原産ということです。女性に人気ありそうです。
 その隣りの紫ははスターチス。別名ハナハマサジ (花浜匙)。正面の赤いのは昔から見なれている、ガーベラです。
 今月もお花がいっぱいでした。相羽の K さん宅でのおじょうはんです。

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 下方の S さん宅のおじょうはん。赤い実が早々とついたのはヒペリカムで、黄色の細い花は宿根コスモスです。発音しにくいですが、イトバハルシャギク [糸葉春車菊]ともいいます。
 白い花は、シャスターデイジー。なかなか名前が思い出せません…。全体に“清潔に”立ててありますね。

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 同家の入口です。ピンクのシモツケ、宿根コスモス、白は――と、ホワイト・レースフラワーでしょうか。

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 お寺のお内仏も見ておきましょうか。どこかさんと同じ、宿根コスモスです。うちのヒペリカムはまだ実が赤くなっていないことが、分りますね。

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 黒野の T さん宅おじょうはんです。いよいよ6月、紫陽花の季節です。家ごとに微妙に青色の色味がちがいますね。

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 また6月は菖蒲も盛んに咲きます。これはお寺の書院の入口です。

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 まっ白な墨田の花火(という、紫陽花)、夏らしい薄い青の紫陽花、背高く伸びているのは、珍しいホタルブクロですね。山野草です。ここは赤紫ですが、白いのもあります。のびのびと活けてあり、見ていても気持が良いです。
 相羽の H さん宅おじょうはんです。

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 ややうす暗い床の間に活けられた花も、いいものでしょう。大きな玉であるアジサイを、こうやって位置取りさせて立てるのは、そう簡単ではありません。
 北方の K さん宅でのおじょうはんです。

 いよいよお花が「持たなくなる時期」が来ました。6月中旬までのお仏花でした。

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6月法語 「情け」がいちばん根底

 遅くなってしまいました。道行くあなたに、今月の掲示板です。

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原文では、

(まこと)の人は情(なさけ)を先(さき)として憐みふかし。釈尊は三界(さんがい)の衆生を一子のごとく、あはれみたまふなり。忝(かたじけなき)にあらずや。

 いいですね、お釈迦さまの出発点、仏教の原点をつかんでいる感じが。
 鈴木正三(しょうぞう)と読むとこの頃の人みたいですが、「しょうさん」というのだそうです。 家康に仕えて関ヶ原、大阪夏の陣に戦った武士でしたが、江戸時代に入って出家、曹洞宗。
 その著書のひとつ『盲安杖』(もうあんじょう)一巻 の中のことばです。

       ドキュ小 改 仮名法語
   この本の中に収録されています。

 ひょっとして仏教語に不慣れな方のために申せば、
三界とは 「自分中心の欲望ぎらぎらで生きている人」「それほどではないが、やはり形、外目でものを比較する人」、そして「物にはふりまわされないが、自分のセンスの良さ、芸術がわかるという自信にとらわれている人」のことです。
 みんな迷いの夢の中。

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ひまわり法話 昔読んだ本を今また

 5月28日(火)は午後2時から、谷汲のグループホームでご法話です。

 対象者が入所者(おそらく過去に仏縁あり)と若いスタッフの方たち(今まで仏縁無し)なので、分りやすいように、なにか柔らかな感触の話しになるように工夫ができないか考えて臨みます。
 今回は適当な写真も無いので、地図を一枚用意して行きました。

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 不慣れな地図を筆で写してみましたが、現地に行ったことがありませんので、まぁ大雑把なものです。
 お正信偈のなか、曇鸞大師(どんらんだいし)が三蔵流支と出会ったところをお話してみようと思ったのです。

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 所長さんにも聞いてもらえて、会場写真をとっていただきましたが、聞こえたポイントもこのように記入して、当日の夜に届きました。仕事が早いですねぇ。

 5世紀の曇鸞大師が学ばれたのは完成されたかたちを持つ大乗のお経でしたが、明治以降、世界的な文献研究や発見が相次ぎ、紀元前に出来上がったと思われる古いお経 ―お釈迦さまの肉声に近いもの― も手に取れるようになりました。

 スッタニパータなどは、そんなお経のひとつです。

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 わたしにとって懐かしい本が出て来ました。1969年すなわち20歳の時に買ったものです。渡辺照宏の訳です。下宿代が4500円のとき、750円でした。
 50年も前の本が読めるのです。しかも50年前の書き込みもチェックできる…デジタルと違って、紙の本はいいですね。

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 読み進めるうちに 毎田周一訳も気になったので突き合わせて読みます。こちらは1965年時点で700円、ずっと小さい本ですが高価の物でした。
 これはご門徒の毎田周一を尊敬なされている松浦種や(賢)さんにもらったものです。こういう贈り物はズシンと来ます。

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 当日、みなさんにご紹介した個所のひとつです。もう後の時間(余命)がないので、遠慮なく赤鉛筆など使います。ふつうですと中村元訳も検討すべきなのでしょうが、わたしの肌に合いませんので、省略。

 ご年配になられたかたがたも、ご縁でとはいうものの、いまさらこんなやっかいな法話に付き合って下さって、お気の毒でした。日本一の聴聞者です。

 詳しいことは、ビデオでどうぞ。


 ユーチューブで見るなら ⇒ ひまわり法話 5月 曇鸞大師


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