易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

お寺で挙げる、結婚式とは

 古くからのお付き合いのある、師匠寺の後継ぎさんの結婚式が、そのお寺の本堂で行われました。
 お寺での結婚式はどんなものか知らない方も多いでしょうから、ざっとご紹介しましょう。

・両家の親族、来賓がたが着席。
・鐘(いわゆるハンショウ) が鳴る。
・司会者のアナウンス――「本日めでたくご良縁が調い、云々(うんぬん)……わたくし、本日の進行役を務めさせていただきます、○○と申します。」
・音楽 「四弘誓願(しぐぜいがん)」

・「新郎新婦ご入場」
・「司婚者(しこんしゃ:これが、私の役目)、ご入堂」――BGM の中、登壇。お内陣の正面に進んで、台の上に上がるのです。
・「司婚者に合わせて、皆さまも合掌、礼拝(らいはい)」
・表白(ひょうびゃく)と勤行(ごんぎょう) いわゆるおつとめです。
 全員で『重誓偈』という、短いお経を読みました。

おつとめ sikon_1_convert_20170506211117

・おつとめが済みますと、新郎新婦と司婚者が向き合って、「誓いのことば」をよむ。――音楽『恩徳讃』
・記念のお数珠を授与
・結婚指輪の交換
・新郎新婦の焼香。つづいて御両親の焼香。
・司婚者「お祝いのことば」

誓いのことばか sikon_3_convert_20170506211151   新調したおけさを着けています。ご本堂は江戸時代の建築です。

全員で『恩徳讃』斉唱。
・総礼(そうらい)――ナンマンダブ、ナンマンダブをとなえる。
・閉式のことばー「これをもちまして、○○家、△△家、ご両家の華燭の典を……」
 以上です。このあと記念撮影。バスで披露宴の会場へと移動しました。

 どうですか? なかなか良さそうでしょう? 私のお寺でも引き受けますから、どうぞ申し出てください。
 いかにもウソくさい“教会式”や、わがままな「人間」が勝手気ままな「人間たち」に誓うマネをするだけの “人前 《ヒトマエヲ ツクロウ、じんぜん》 式”よりは、儀式らしいように思いますが。

 その司婚者としては 「お祝いのことば」 を用意しなければなりませんでした。皆さんにも聞いていただこうと思います。
【 わたしは当寺と相焼香(あいじょうこう)を勤め合います、隣の村の浄勝寺の住職です。
 お寺さんも、法事を勤めるとなると、またお葬式には、ご門徒さんと同様に必ず決まったお寺さんを呼ぶことになっております。それを、相焼香の寺というのです。

 私の父は10年ほど前に亡くなりましたが、“うちは良い相焼香でよかった。欲深かとか、強引な、横着なお寺でなくて、良かった。ほんとうに親切な、良いごえんさんで良かった”と、常々申しておりました。
 …わたし自身はどういうごえんさんかな、と時々思います。
 お寺さんもいろいろあるのです。お寺さんだといっても、エバリたくてしょうがない人やオテイサイヤさんが、意外と多いのです。

 小説家の太宰治というかたは「家庭は諸悪の根源だ」と、お釈迦様のように喝破(かっぱ)されましたが、お寺も何かの根源になっているのかも知れません。
 また、私を仏道に導いて下さった師匠は、「子どもを可愛がるのは、親の煩悩にすぎない!」と言い切られました。鉄槌(てっつい:かなづち)のようなことばです。
 こういう冷静な、迷いのない判断力こそが、仏さまのお光、智慧そのものだと思っております。

 若いおふたりには、仏さまの智慧を求める旅、おていさいを捨てる旅に、新しく出ていただくことになり、わたくしは心から喜んでおります。どうぞ、末長くお付き合いください。以上です。】
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