易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

すぐ安心する人、しぶとい人

 11月へと月が変りました。3,4,5の連休最後の日が、にちよう学校。
 はじまりの雑巾がけの最中、まだ宿題がすんでない子がいると分かりました。
 「苦手なのはどこ?」とたずねると、「分数…」。ドリルで答が出せても、なにかしらすっきりしないのかもしれません。
 とにかくめずらしく勉強の話題となったので、実に20年ぶりに頭の体操として「さんすう」をやってみることにしました。出席は4年、5年、中2、大人、です。
 まずは、【こども仏教塾】から―
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 声に出して、出席者に読んでもらいます。「、」の所は軽く一拍、休んで読むように頼んでいます。

 ・続いて文章題の古典として有名な、つるかめ算です。

「ツルとカメが合わせて12匹いて、その足の数が40本。さて、ツルとカメそれぞれは何匹いるのでしょう?」

 中学生はこっそりと、X(エックス)を使って、数学で解きました。それはインチキなんだけど、まぁ、とにかく1次方程式が使えるようになったんだね。おめでとう。
 てきとうに数を入れてから1っぴきずつ、調整をするという、ていねいな解法も出ました。数学の基本的な取り組み方です。
 こんな面白い、図形的な解き方を紹介しました。
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 四角形の面積はタテ×ヨコということを知っていれば、全部の脚の数は総面積(のようなもの)になるわけです。
 下のほうの青い部分(の面積のようなもの)は2×12=24ですから、40本から引くと16。
 2×△=16。これで△すなわちカメの数は8ひきだと分かりますね。 以上。

 翌週11月12日(日)の【こども仏教塾】の教科書は、だいじな教えでした。

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・これまたなつかしの文章題は、年齢算

 「太郎君は12歳で、お父さんは42歳です。あと何年たつと、お父さんの年が太郎君の年の3倍になりますか?」

 「比」の概念がわかっていれば、楽しい解法があります。比は、%の問題、分数のこと、割合…と、みんな現実につながっています。「%が出たら、わたしにはムリ!」って笑ってた中学生よ、本当は簡単なんだからあきらめてはいけませんよ。(笑い)

 とくに分数は、計算の練習をして答えが出せるようになっても、なにか不安感が残るとしたら、それは残る人のほうが敏感だと思います。
 だいたい、3分の1と6分の2が同じだなんて!ネ?

 あるお寺から届いた封筒に

《宗教は決して「癒し(いやし)」にとどまらない
  宗教の本来とは「目覚め」である》


という呼びかけが印刷されていましたが、それなんです。

 チョンチョンと計算が出来て、答が出たらそれでいいのか? 「でも、何だかよく分かった気がしない…」という、しぶとい人のほうが健康的で、深く考えられる人だと私は思います。

 苦手の正体とは、難しいものの正体です。むずかしさとは、あんがい何でもない、つまづきの石であることも、多いものです。
 苦もなく勉強ができる人たちは、つまづく小石の正体が見えない、見ずに済んだだけの人なのかも知れません。
 分数の場合、じつは、帰着するところは「1とは何か?」という小石です。
 
 さて、そこで―
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3倍ということは、片一方全部を①としたとき、もう片方全体は③である、と観るのです。実際の数で考えず、大まかな比較の数を想定するわけです。1対3.そして図を描く。

 上の図をよ~く見てください。青い①(△年後の太郎君の年齢)を上の段のお父さんの棒線まで持って行くと…わかりませんか?
 42才ー12才の部分が③-①(=②)だと気がつくのでは? つまり30才ぶんが②に当たるのです。
 とすれば、①に当たるのはその半分、15才。もういちど太郎君の青い部分(①)を見て、ほら、△は15-12 =3と出ました。

 さっそく当日出席者のお父さんの年齢を聞くと45才、本人の年齢は?「9才」として、この問題を解き直してもらいました。ちゃんとできましたね。
 こういった応用問題にも対応できる、図形的な考え方というものもあるのです。比について、あなたも「目覚め」が起こるといいですね。


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