易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

11月のお仏花(1)上旬

 11月のお仏花の1回目です。毎日のようにお取越しのおまいりがあるため、ごいっしょに見てもらいたい場面がいっぱいです。では――

改 杉山和美宅 IMG_20171103_083921_convert_20171123083752

 若い娘さんらしい、たっぷりとした菊ですね。あたたかみを感じます。相羽でのS さん宅おじょうはん。

改 堀さん 20171103194645_convert_20171123083807

 かわいい小菊と百日草です。つぼみと花は、まるで違う花材ですね。
 こうしていっぱいの菊を使えるのも、今月ならではでしょう。相羽の M さん宅のおじょうはんです。

改 11月脩司氏 DSCF2396_convert_20171123083916

 小菊に彩られたお仏花、色の配置に気を使って並べられているようです。下方の M さん宅おじょうはんです。
 でも、ここだけではありません。床の間には、

改 床の間 IMG_20171106_083511_convert_20171123084058

 ――黄色いカンナが。花柄が大きいので、なかなか家の中に活けるにはやっかいな花ですね。
 「きのうはシャンとしていたのですが、一晩で色があせて来ました…」と。花器も大きめの物を用意されておられました。

改 脩司氏玄関 DSCF2398_convert_20171123083937

 帰りがけに気がついた玄関口のお花です。ハランのきれいなものを使ってありました。

改 安藤家お内仏 IMG_20171106_102000_convert_20171123084018

 本巣市の A 家のお取越しです。いつ見ても、いやみのない、すっきりした立派なお内仏です。
 近年亡くなられたご両親が、退職後にお洗濯をされておかれました。寝つかれるようになって、「お洗濯をして、よかった…」と述懐して喜んでおられました穏やかなお顔が、忘れられません。なんまんだぶ、なんまんだぶ…

改 賢一11月 DSCF2406_convert_20171123084039

 相羽の K さん宅のお定飯です。いつもながら、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)という風情ですね!
 豪華なダリヤ、生き物のしっぽみたいなアメジストセージも入っていました。花器も立派ですね。

改 基夫宅床の間池坊 IMG_20171106_132451_convert_20171123083956

 大野町のおとりこし、 M さん宅。奥様は池坊のお花を習われたことがあるそうです。池坊らしさのある、モダンな花器でした。

改 輝夫宅床の間 IMG_20171107_104000_convert_20171123084155

 大野方面のお取越し、 H さん宅。先代が一時こっておられた骨董屋からのお軸、置物のようです。おとりこしのために出して下さいました。ありがとう。

改 信夫お取越し IMG_20171107_083425_convert_20171123084216

 僧侶の立場で見るのではなく、あえて庶民感覚に身を落として見れば、じつにほほえましい床の間ではありませんか。日本の平均、といった感。
 なんだか水盤に活けて下さった花までが、あたたかい気(き)を放っていますよ。大野方面の N さん宅お取越しです。

改 信夫宅 玉日姫か IMG_20171107_090807_convert_20171123084235

 で、同家のお内仏の蒔絵ですが、これは何でしょう? めずらしいシーンですね。私の“格安スマホ”で撮影しました。

 これはおそらく、【御伝鈔】に出てくる、月の輪どの兼実(かねざね)公が法然上人に、「じぶんの娘とお弟子の一人と結婚させてほしい」と頼み込まれた場面でななかろうかと思います。

 兼実は当時の摂政関白、今の総理大臣のような立場のかたで、法然上人に帰依しておられました。
 そこで法然さまは「綽空よ、仰せに従いなさい。」と命じられ、綽空(しゃっくう・親鸞聖人のそのころのお名前)は妻帯されました。
 その娘の名は 玉日(たまひ)18才、親鸞聖人は29歳のときでした。――と真宗高田派に伝わる『正統伝(しょうとうでん)』には、記されています。

 よそのお内仏を見るだけでも、親鸞聖人のことが勉強できますね、ありがたや、ありがたや。

改 大野義光お仏花 IMG_20171108_090230_convert_20171123084318

 りっぱな、高級そうな菊がいっぱいです。大野方面の Y 家のお取越しです。
 この長い花びらの菊は嵯峨菊でもないし、幻の?肥後菊ではなかろうし…分かりませんでした。洋種かな?

改 徳夫方辯榮 IMG_20171108_104520_convert_20171123084338

 浄土宗中興の、あの神通力の大きかった、弁榮(べんねい)上人の書き物です。いいのを持っておられるなぁと、物欲が起きました。
 書いてあるのは、超有名な、「諸悪莫作(しょあくまくさ)・衆善奉行・自浄其意・ 是諸仏教」です。説明は、しません。ググってみてください。
 奥様が火鉢も用意して迎えてくださいました。うれしかったです。

改 松浦賢明烏六字 IMG_20171108_133301_convert_20171123084302

 黒野の M 家でのご法事。
 掛かっていたのは初見、しかし一見すればわかる、にくいほど洒脱な、明烏 敏(はや)のお名号です。ほんもの。
 花台のお花は奥様が活けてくださったものです。花器は当日参られたご親戚からもらわれたものでしたが、元の持ち主は「そうだった?」と、恬淡としたものでした。
 並べられているのはもちろん、明烏敏全集。こういう門徒さんもおられるのです。

改 嘉秋家 IMG_20171110_091501_convert_20171123084423

 ご先代が字を習って書き置かれたものが掛かっていました。親鸞聖人が造られた、お正信偈の文句であることは、みなさんもすぐわかったことでしょう。訓読も出来ますか。
 黒野の S 家のおとりこしです。

改 洋司宅 IMG_20171113_093726_convert_20171123084508

 意外にきちんとしたお荘厳だった、黒野の Y さん宅お取越しです。ひとり住まいの男性ですが、よく準備なさいました。
 部屋にはファンヒーターが入れてあり、お仏飯もおけぞくも、お菓子もお供えしてありますね。「いやぁ、買うものを忘れて、3べんも出直して、やっとですよ!」とのこと。
 床の間を見れば、別院からの寄付のお礼にもらった小軸まで掛かっているではありませんか。さすがきちんとした亡き母上に育てられた息子さんです。

改 つや子お取越し IMG_20171114_133939_convert_20171123085036

 黒野のお取越し、おひとりでおられる女性 T さん宅。
 こった床の間の造作、山伏の弁念(べんねん)が改心した場面の掛け軸。在家の報恩講らしいしつらえでした。

改 咲かなかった千両 IMG_20171114_090316_convert_20171123085132

 北方町の K さん宅のおじょうはん。「千両が今年はちっとも実が着きませんでした。」そうです。
 その赤い実のないセンリョウを高さを加減して、全体にリンとした緊張感を出してうまく構成をしておられました。無くてもあっても、花が立つということでしょうか。

改 井川善美 IMG_20171114_142919_convert_20171123085110

 黒野のお取越しは Y 家です。この野放図な、どっさりのお菓子のお供えが、いいでしょう?
 きっとお孫さんたちに届くのだろうな…とほほえましく思えますね。
 みなさん、それぞれの流儀で大事に勤めておられました。

 今回はこれだけです。中旬以降の分は次回にて。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する