易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

11月のお仏花(2)下旬

 11月のお仏花の2回目です。おとりこしも連日勤まり、いよいよ地元大野町に入ってまいります。

改 松尾孜 誡堂書 DSCF2423_convert_20171123085233

 本巣市 T 家にてお取越し。近くの公民館で遠州流のお花を習っておられた奥様のお花です。
 遠州流の宗匠・児島先生が大野町から御指導に来てくださるようです。
 床の間の掛け物の字を尋ねてくださいましたが、私には即答できません…。昔お参りに行った先でもらわれたのだそうな。初見です。
 あまりクセのないクセ字?ですよ。書き手は「紫野 八十翁 誠(か誡)堂」でしょうが…「寿」の後の2字が読めませんでした。
 宿題としたままご近所を回って、あるヒントを得てから、帰寺後、考えました。お答えは、「心清寿年長 大徳寺515世管長 藤井誡堂師」でした。

改 見延正春お仏花 IMG_20171115_105538_convert_20171201091145

 同じ地区内、M 家のお仏花です。菊の盛りですね。マリーゴールドも左手に見えていました。

改 正春御本尊 IMG_20171115_105446_convert_20171202155802

 お内仏の中では、同じ花もこんなに生き生きと官能的に見えます。
 御本尊、阿弥陀如来にご注目を。古いご絵像ですから、仏身が大きく、また後ろの光輪も太い金箔でしょう? 最近の御本山の御絵像(仏身が小さい、光輪の金箔はフチだけ)とは、えらい違いです…残念。昔のは、いいですねえ。

改 正春床の間 IMG_20171115_100747_convert_20171202155620

 同家の床の間は、御主人の御趣味が強く入っていました。

改 馨家床の間 IMG_20171115_114900_convert_20171123085208

 本巣K さん宅。床の間は老僧の書いたお名号でした。麗々しく表装がなされていて、息子の私は何となく、見るのがつらくなります。しかし避けてはならない、眼前の事実です。

改 馨ヨコ額 IMG_20171115_112953_convert_20171201091411

 「おお、ここにもあったか。」と思わず声に出ました。扁額の「本来無一物」ですが、書き手は先ほどの大徳寺(紫野)の管長さん。
 当家のご主人が「誠堂でしょうか?」とヒントを下さいました。こうしてみんなで読み合うと、だんだん答が近くなりますね。

改 欽一床の間 IMG_20171117_084924_convert_20171202150054

 黒野のお取越し、K さん宅です。男性のおひとり住まいですが、床の間にちょっと気を使われたことが感じられました。人間の置かれている状況は、さまざまです。絶対です。なもあみだぶつ…。

改 光利 IMG_20171117_093842_convert_20171202150110

 女性らしい、暖かい気分になるお花が活けてありました。ご自宅の庭先のお花でした。黒野の M さん宅お取越し。
 写真をジッと見つめてしまう、意地の悪い性分が私にはあります。(大きなビンに何か入っているぞ…)と。

改 お骨壺の置き方 IMG_20171117_093741_convert_20171202145941

 同家でご質問―「お骨はまだ置いておいてもいいですか。」
 お答え―「いちおう原則としては、四十九日が過ぎたら、お墓へ納骨のこと。
 いろんな事情で、家に留め置く場合は、①お内仏の段の上には、置いてなりません。 ②お内仏の外でも、あまり堂々と床の間に置かないように。こんなふうに(写真)、写真で隠すなどしたらいいでしょう。」(と実演)
 家に置かないのが前提なのですから、人目を避けるように置くのが、たしなみというものです。

改 大野丑男宅 IMG_20171121_111533_convert_20171202150207

 黒野でのお取越し、お花育てがご趣味の U さん宅。きれいで華やかですね。野紺菊が効いています。
 お内仏全体は、こんな雰囲気―

改 大野丑男家 IMG_20171121_111435_convert_20171202150152

 どこがどうということではありませんが、なんとなく華麗になってしまうようです。
 最近、息子さんにタブレットを買ってもらわれて、このブログを見ていただけることになりました! 
 イヤ、もとい! このブログを見るためにタブレットを買ったご門徒が現れました。光栄です。がんばれ、70代!80代!
 わたし自身、スマホを持ってやっと半年。つくづく「スマホやタブレットは60才以上に重要だ! 若いやつらには携帯電話だけで十分だ!」と思うようになりました。異論ありますか?

改 最後のお取越し IMG_20171121_135349_convert_20171202150229

 地元下方のお取越し第1号は、E さん宅です。
 ここの如来様は大きく、拝みがいがあります。ほんとうに奥に仏さんがおられるような気がしますね。しかも両脇掛けがしぶいでしょう。かなり昔の、大きくたっぷりとした手跡の九字名号と十字名号なんです。すばらしい。

改 最後のお取越し加納恵美子 IMG_20171121_135455_convert_20171202150244

 お仏花をどこで作っておられるのでしょうか、ご自身で育てられたお花を、左右の対称に気を配って立てられました。
 「ごえんさんには、わかりゃせん。この花は西の畑に作ったるんです。」と、いつもの毒舌?もふるわれて、ごいっしょにお正信偈を上げて、おいとましました。
 ところが、E さんはその晩に急死されたのです。これが彼女の最後のお仏花、如来様に最後のお給仕をされたのでした。なんまんだぶ、なんまんだぶ…。
 ご本人は当日「わたしゃ、90になった。」と言っておられましたが、享年89歳でした。ふしぎな E さんとのお別れでした。(スマホで撮影)

改 高橋お仏花11月 DSCF2434_convert_20171202150308

 さわやかなお仏花です。相羽の N さん宅の御じょうはん。ふ入りの青木の葉がわずかに反(そ)って、全体のかたちが整えられているように見えました。


改 澤弘子 DSCF2413_convert_20171123084911

 黒野の H さん宅のおとりこしです。千日紅の配置にとてもやさしい雰囲気を感じました。大きなユズは頂きものだそうです。白と黄色の対比が清潔でした。

改 行輔お取越し IMG_20171122_091154_convert_20171202150322

 黒野の Y さん宅お取越し。奥様が床の間の花を立てて待っていてくださいました。
 紙のカブトは外孫さんの、去年の夏の宿題らしいのですが、「置いておいて」と頼まれておられるようなのです。

改 大野武雄宅 IMG_20171124_102015_convert_20171202150348

 黒野のお取越し、T さん宅のお仏花は畑で育てられたお花でした。各種の菊のそろい方といい、いまの季節にキンセンカがあるとは、相当な丹精をなさるお方とみました。すごくバラエティに富んだお仏花です。

改 武雄床の間 IMG_20171124_094745_convert_20171202150404

 同家の床の間は阿弥陀経のお軸でした。鹿の角と大小の刀とは、いかめしいですね。

改 手書き御文章 IMG_20171124_101808_convert_20171202150424

 このおうちでは、手書きの、筆写された御文章を読まなければなりません。力作なのですが、どういうわけか、じっと字を見ながら読むと必ず読み間違えるので、暗唱して空で読むようにしています。(汗) 写真は手ぶれしています。

二帖の6IMG_20171124_101703_convert_20171202150501

 書写されたご文章の、いちばん後ろには一回り小さいサイズの紙が一枚、とじ込まれていました。 
 元になった御文章の最終頁(ページ)なのでしょう。花押があります…といいうことは?
 聖典を調べたら、「2帖目の6」末尾でした。
改 康秀 DSCF2454_convert_20171202150529


 相羽のおじょうはん、Y さん宅です。ナンテンも鳥にやられはじめたようです。
 冬珊瑚 (ふゆさんご)でしたか、赤い玉のものも総動員なさったそうです。だんだんお花が少なくなってきました。左上には茶の木の花も見えますね? ご工夫、努力が尊いですね。

改 お正月に IMG_20171125_090748_convert_20171202150550

 帰りがけにお庭を眺めたら、お正月のまわし(支度の岐阜弁)がしてありました。

改 静孝家お内仏 DSCF2466_convert_20171202150817

 領家のお取越しも勤まりました。
 S 家の御内仏は、「段盛り」という仏具を見ていただくのに最適でしょう。仏花の後ろのお菓子やお餅は正面から見えなくなるので、クゲの上に「段盛り」載せて、そこに3段くらいで、飾ります。よく見えるし、にぎやかな感じが出るでしょう?

改 桑原静孝家 DSCF2460_convert_20171202150646

 同じ家のお内仏の手前です。別院からの記念品が飾られています。いかんせん、中途半端な大きさの「小軸のようなもの」なので、使い道に困るのは事実でした。
 しかしこれで、親鸞聖人の筆跡がよく分かりますね。

改 サザンカ裕母 DSCF2471_convert_20171202150625

 「もう咲き終わるサザンカなので、お花になりませんけど…」と、すまなさそうにおっしゃる T さん(90ウン才)宅のお取越し。
 頭の大きな花は、立てにくかったろうとご推察します。

改 母豊子 DSCF2474_convert_20171202150851

 M さん宅のおとりこし。「もう80ウン才になりましたが、先日講演会に行って“グローバル”に柿を売るお話を聞けて、ためになりました。
 “グローバル”というのはどういう意味かと農協の若い子に聞いたら、スマホですぐ調べてもらえました。あれは便利ですね。」と、お達者なかたです。
 床の間も、工夫してお花を生けてくださいました。
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