易往山 浄勝寺ブログ

岐阜県 揖斐郡 大野町にある、浄土真宗 本願寺派のお寺「浄勝寺」の紹介です。

命あるうちに読んでおきたい本

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 カテゴリはいつものように「読んだ本」ですが、今回は読んでいる本です。

・『歎異抄講読 (前序,一,二,三章)』 細川巌 述 日野市教育を考える会 昭和54年
 分厚い本です。500ページ近くあります。歎異抄講説_convert_20180228134553

 自坊で毎月第2火曜日夜8時から開催している、和讃を習う会で、すこしずつ歎異抄を紹介しようとしましたが、始めてみたらやはり、準備不足だと判明、いそいで勉強を追加することにしました。

 それにしても、著者の細川先生はものすごい勉強量ですね。
 とくに三河の妙音院了祥の『歎異抄聞記』、曽我量深『歎異抄聴記』、高原覚正『歎異抄集記』上・中、伊東慧明『歎異抄の世界』5冊という、どれも大部な容易には読めない書物を、参考書として挙げておられます。この中には、わたし自身は避けたい先生もあります。

 細川先生は広島の『光明団』 を率いてこられた、ものすごく熱心なおかたで、福岡教育大学におられた化学者でもあります。
 わたしはこの本を光明団 (〒733-0821 広島県広島市西区庚午北3丁目2−22)から購入しました。(現在、WEB 上でも読めます。)

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 はじめのほうの一部をお目にかけましょう。鋭い、誠実な、合理的な先生の読み込みぶりが、すぐさま感じられるでしょう。
 最初読んだとき(そのとおり! 卓見!)と感心したのですが、それから1カ月、胸の中でくりかえし味わっていると、(大いなるものと共に、は良いけど、ちょっとなぁ…)と感じる自分を見つけました。
 新しい表現が必要だとは思えなくなったのです。
 なにか、どこかが、創設者の住岡夜晃師とはぜんぜん別なのです。
 言語の感覚か、人間把握の態度か、仏教に対する感覚が、私は細川先生と微妙にズレるようです。
 しかし、もっともドライな、現代的な読み方として、意識はすることにしています。

・『無我論の誤謬ーブッダは自己を認めている』 三木悟
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 24ページのレジュメ。放送はユーチューブ。 ⇒ 第十七回 現代仏教塾
 ものすごくねばり強い講義です。2時間半! フラフラになりました。
 しかし、浄土真宗のお坊さんなら、ぜひこの方のユニークな主張にいちどは耳を傾けてみていただきたいと思います。

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 それには、第5回のお話が良いでしょう。⇒第五回現代仏教塾 親鸞の今

・『太平記 一』 新潮日本古典集成(全五冊)

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 なんだかわからないまま、日本の古典と言われるものを読み渡ってきて、この本にたどりついたというのが、正直なはなし。
 今のうちに読んでおかないと、全五冊は命あるうちに読めないかも知れないという、こころぼそい見通しのうえです。

 あまり考えずに5冊は半年以上前に購入。しかし今回読み始めてみたら、なんだか注(頭注)と自分の疑問意識が、うまく添わないのでイライラさせられ、編集者の名前を確認してびっくり。
 大学生の時いちど講義に出て、いっぺんでいやになった、エライ先生、中世、平家物語の権威、山下先生でした。どうりで違和感を感じるはずです。
 避けても避けても、会わなければならない人って、やっぱりあるのですね。大げさにいえば、怨憎会(おんぞうえ)苦。
 私の無知もそうとうなもので、これは楠正成(くすのき まさしげ)の活躍の原本でした。

 なにはともあれ、とにかくこの本で読んで行く決意を固めました。夜、お風呂上がりに、ちょびっとずつ楽しんでいます。現在「全40巻ちゅう巻3」、やっと正成が登場した所です。

 ほんとうは同じ東京大学出身でも、天才・橋本治先生が噛み砕いて、訳してくださると有難いのですが…。
 帯には懐かしい、新田次郎(数学者、エッセイストの藤原 正彦の父君)の簡潔な一文が添えられていました。これも、もう一つ深みが足りないように感じました。
 太平記はいったい何を書いたものかは、大きな謎なのですから。

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